コラム VOL.10 福田卓郎さん

はろはろNIIHAMA ARTプロジェクトのひとつとして「フリーペーパーHoo-JA!」に掲載されるコラムをご紹介します。

脚本家・演出家 福田 卓郎(ふくだ たくろう)さん

「怪獣とヒーロー」

愛媛から東京に出てきて、はや40年以上が経ちました。昨年、実家を引き払ってしまったのですが、そのせいか今は故郷が余計に愛おしく思えます。

私は今の四国中央市で生まれ、新居浜の高校に進学し、そこで友人達とかけがえの無い時間を過ごしました。当時はシネコンなどなく、新居浜にはいくつもの映画館があり、その中でも、新宝館には何度も通ったものです。「007」や「ロッキー」、「スターウォーズ」もここで見ました。ショックを受け、こんな映画がつくりたいと密かに思ったり。

思い起こせば、子供の頃から映画が好きで、特に怪獣映画が大好きでした。ゴジラが子供向けだった頃で、毎回、お弁当を持って朝から映画館に出かけ、何度も見ていました。一番好きだったのはモスラです。蛾が嫌いななのになぜかモスラが好き…今でもその理由がわかりません。子供ながら小美人に魅了されたのかもしれませんね。

もちろん、テレビの変身するヒーロー達も大好きで、ウルトラセブンや仮面ライダーに夢中でした。小学校でライダーキックを真似して怒られたりしていました。昨日のことのように覚えています。

そのまま大人になってしまったのか、今は『仮面ライダーセイバー』のメインライターを務めています。剣と本の力を駆使し、世界と人々を救う仮面ライダーが活躍します。なかなか外で遊べず、友達とも思い切りふれあえない今だからこそ、子供達に元気を取り戻して欲しいと、皆で色々考えて創っています。子供達、楽しんでくれるてるかな?もしそうならこんなにうれしいことはありません。

※小美人=「モスラ」に登場する双子の妖精。演じたのはザ・ピーナッツ

Hoo-JA!コラムVOL.010福田卓郎

PAGE TOP