第79回目・4月9日「優しい」

Hello! NEW 新居浜FM78.0で放送中の「ココロ音ラジオ和音」
この番組は皆さまからお寄せいただいた「子どもの声」と「大人の思い」を「和音」にしてお届けします。
進行・プレゼンター 山本清文 ディレクター・乗松佳洲彦

テーマ「優しい

子どもの頃の優しい気持ちになれるエピソードをお寄せいただきました。

スナフキンさん

うちの父。仕事にはとても厳しかった。まさに職人。ちょっとしたことも許せない。でも、僕はそんな父の姿が好きでした。特に拘りについて話した訳でもなく、ただその姿を見て学んで育った。今思えばもっと色々話しといたら良かったなぁ。大人になった今なら本当にそう思う。父も母も特別ねこっ可愛がりをしてくれたわけでもないのに、両親のことを思い出すと優しい気持ちになれるのは何故だろう

身の上揚水さん

幼稚園の時のよしこ先生。優しかったなぁ。私の記憶にはありませんが、ずっと先生の後をおっかけていたそうです。(笑)小学校の時の野尻先生。大人なのに友達みたいだった。中学の時のブラバンの田村先生。それはそれは恐かった。でももうかれこれ50年以上も経って思い出す。教わったこと。経験したこと。あれはほんとにやさしい時代だったんだと。

モンテカルロさん

僕は、未だに「人にやさしくしてあげる」ってのがとても苦手。列車で席を譲るだとか、前で誰かがもの落とした時に拾ってあげるとか。なんでしょ、その気持ちがないからではなく、結局あとでいつもやな気持ちになる。兄弟では僕が一番上なので、普通に服着せるとか、転んだら起こして泥ハタくとか普通にやってたんだけど、ことこれが他人となるとだめ。照れくさいのかなぁ。確かに人から「ありがとう」って云われると、こそばゆくなる。多分優しくされるってことに慣れてないだけかも知れないんだけどね。

あんぶん姫さん

長女の高校の卒業式の帰りにお祝いのケーキを買って帰ったんですが、その後1つ下の二女もねぇちゃんにとケーキを買ってきてくれました。
夕方には旦那から「ケーキこおて帰ろか?」と電話をくれ、娘と旦那の優しい気持ちが嬉しかったです。

釜じいさん

うちの実家は、近所に小さなお寺があって、小学校の頃はいつもその境内が遊び場でした。悪さをしては住職さんに怒られましたが、少し大きくなってからは、習字教えてくれたり、面白い話もいっぱいしてくれた。両親もお寺に行くといえば、「はよ帰っておいでよー」とだけ云って、何も心配する様子もなく、住職さんはどちらかというと家族に近い存在だったかも。そのお陰なんだと思います。
人も、モノも、自然も、自分も。「やさしくせにゃあかん」っていう住職さんの口癖が今も心にずっと残っています。

牧場むすめさん

私の父はとても怖い人でした。父が家に居ると、家の中はシーンと静まり返っていて、いつもは賑やかな弟たちも、本を読んだり絵を描いたりそれぞれが黙って一人遊びをしていました。
ある日、私が自転車の練習をしていた時のこと、転んでしまい車のサイドミラーを壊してしまいました。ひどく怒られるだろうと思いましたが家の中から飛び出してきた父は倒れている私を見て、「大丈夫か!?怪我はしていないか?!」と言いながら駆け寄ってきました。
「車が壊れた」と私が言うと「車は直したら済む。けど怪我は治らないものもあるんだぞ」と言い頭をポンポンとしてくれました。
大人になってわかったのは、あれはやるな、あそこへは行くなと厳しかったのは「怪我をするかもしれないから」という思いからだったということ。父は怖い人ではなく、めちゃくちゃ心配性の過保護だったのかもしれません。
今は認知症になり、たまに家族のことが分からなくなる父ですが私の顔を見ると、いつもニコニコしてくれます。一人で出かけようとする父に「危ないから一人で行ったらダメでしょ!」と言ってる時の私は、あの頃の父にそっくりだなぁと思います。この番組で聴いて大好きになったカネコアヤノの「抱擁」をリクエストします。

真水の妖精さん

いつも夏休みにおばあちゃんの家に行くと「よお来たね、はよぉおあがんなさい」と、手招きして歓迎してくれました。夕ご飯のときも「温かいうちに、はよぉおあがんなさい」と言われ
(もうとっくに家に上がってるのに何でかな、ちょっとボケてるんかな)
と、思っていた私。
優しさの塊だったおばあちゃん、勘違いしててごめんね。

セレンさん

小学2年の担任の先生。
背が高くてきれいでとても優しかった。少しつらそうな時もあり、そのうちお腹が大きくなってきた。
産休に入る前にお腹を触らせてくれた。末っ子の私にはとても新鮮なこと。
この中に赤ちゃんがいるんだ。
ほわぁんとした言葉にできないあったかい気持ちになった。

それゆけ!とぼきちさん

優しいといえば、小中高の同級生のみきちゃんです。小学校4年生で街の小学校に転校したので、中学校からは、あまり親しくありませんでした。だから、優しいみきちゃんの記憶は小学校時代です。いつもニコニコ穏やかでした。怒った顔は見たことがありません。お家に遊びに行くと、縫い物をしている静かなお母さんと笑顔が優しいお姉さん二人がいました。ああ、この環境で優しいみきちゃんができてるんだ~と思いました。(笑)
あ、そんなみきちゃん、入学式の集合写真は、びっくりお目々で写っています。写真屋さんが、「ここ見て下さ~い!鳩が出ますよ~」と声を掛けてパシャリ!みきちゃん、本当に鳩が出ると信じたらしいです(笑)
リクエスト:ザ・コブラツイスターズ「サクラサク」お願いします。

ミクさん

6年くらい前かな?私が小学生の時、母の誕生日に何かプレゼントがしたくてスーパーに行きました。弟と相談した結果、母が好きなお菓子を買うことに。頑張って足し算をして選んだつのお菓子。なんと、計算したのにお会計をしてもらったら円足りない!
「お母さんの誕生日にお菓子を買おうと思ったのですが、足りないので、どれか一つやめてもいいですか?」と言うと、レジのお姉さんは少し考えて「3つ買ってくれてるからレジ袋なしにしたら3円引きになるので大丈夫!あと、プレゼント用の可愛い袋があるからそれに入れてあげる!」と言ってくれたのです。めちゃくちゃ可愛い袋にお花のリボンまでつけてもらえて、弟とスキップして帰ったのを今でも覚えています。
弟は小さかったので覚えてないかなぁ。今度聞いてみようと思います。

キメツの八重歯さん

中学の時の修学旅行。バスで仲の良い子と隣同士で座っていいことになっていました。だけどクラスの人数は奇数。誰かが一人になるのが最初から決まっていたのです。その頃私は、たまに女子の間で仲間外れにされることがあって予想通り、バスの中では私が一人になってしまいました。みんなが隣の子とワイワイ賑やかにしていましたが、私はというと、ただボケーっと外を眺めるだけ。で、時間くらい経った頃、一人の男子が
「お!ここ空いてるじゃん!」と言って私の横に座ったのです。後ろの席の男子たちとゲームを始め、当然のように私もそれに参加することになりました。いつもうるさくてお調子者の男子でしたが、彼のおかげで、修学旅行が淋しい思い出にならずにすみました。あの時、お礼言ってないけど、今でも感謝しています。

花見鳥(はなみどり)さん

子どもの頃飼ってた犬。小学校の頃近くの河原で拾ってきた。いつもずっと一緒だった。寝るのもご飯食べるのも、散歩するのも。そんな大好きだった犬が死んじゃった。中学の時だった。居なくなるなんで思いもしなかった。でも、泣かなかった。泣いちゃうと本当に居なくなるようで。あの頃「やさしい」って気持ちを無くしてた。あいつと一緒にどっかへ行ってた。あの頃命の重さなんて考えもしなかった。
大人になって、父も母も逝ってしまって。でも、その度ごとに「やさしい」が何かが身に沁みてわかって来た気がする。あいつが居た頃のやさしい気持ち。今はずっと大切にしている。

渚のハルマキーさん

母はいわゆる放任主義で「ご飯は自分で温めて好きな時間に食べておきなさいね~」と言ってどこかへ出かけていくような人でした。だいたい、いつも父がおかずを温めてくれて、母抜きの家族3人で晩御飯を食べていたと思います。大学へは自宅から通える距離だったものの、家で過ごすのがなんとなく嫌だったためアパートを借りました。
学校が終わるとすぐにバイト。しかもかけもち。あの頃不規則な生活のせいか、ある日高熱でダウンしてしまいました。買い物に行く体力もなく、水だけを飲んで寝込んでいたら夜になって、母が突然アパートに訪ねてきました。「仕事帰り、いつもあんたのバイト先の前通るんだけど今日は姿が見えんかったから店長に聞いたら、熱出して休んだって言われてさ」「ほい、これ解熱剤、ヨーグルトにアイスクリームにスポーツ飲料、あとタオルとTシャツと下着と」と、喋りまくり「家に帰るのめんどくさーい。今夜は泊まるわ」と言ってソファにゴロン。そのあと私のTVゲームで遊んだりしてたけど、なんだかんだと世話を焼いてくれたなあ。
母はお礼を言われるのが苦手なようで、いつも「ありがとうとかやめてよ~気持ち悪いじゃん~」て言ってたけど、あの時のお礼は、ちゃんと言っておけば良かった。

1両列車さん

私はずいぶんおじいちゃん子で育ちました。住んでるところもそう遠くもなかったので、小学校高学年の頃には、よく学校帰りに祖父母の家に寄っては帰ってました。家の縁側から石鎚山が真正面にみえて、この季節には土手沿いのさくらが満開で、私に絵ごころがあったら絵本にでも描きたいくらいの家でした。もうあれから半世紀以上も経って、きっと思い出も記憶の中で美化されているのかも知れませんが、私の中で「やさしい」は、イコールおじいちゃん家(ち)なんです。今でもバタバタ過ごす喧騒の中、目を閉じると、ひばりの鳴き声や川のせせらぎがとてもリアルに蘇ってきます。


お届けした曲

番組テーマ曲:カネコアヤノ「布と皮膚」
エンディング曲:ちさ&ぷるんとろん合唱団「オムライスのうた」

・カーリング・シトーンズ「それは愛なんだぜ!」
・泉まくら「あなたに」
・さだまさし「浜辺の歌」
・カネコアヤノ「抱擁」 牧場むすめさんリクエスト
・手嶋葵「あなたのぬくもりをおぼえてる」
・ザ・コブラツイスターズ「サクラサク」それゆけ!とぼきちさんリクエスト
・ゴダイゴ「Thank You Baby」
・ハンバートハンバート「庭の木みる夢」「ぼくのお日さま」 「それでもともに歩いていく」「君の味方」
・FLOWER FLOWER「宝物」
・The Beatles「Hey Jude」
・森山直太朗「さくら(独唱)」

予告編:テーマ「夢」

・ハニー・ナイツ「妖怪人間ベム」
・斉藤和義「I’m a dreamer」


番組ではココロの声を募集しています
  • お子さんの笑い声、歌、お話など、ボイスメールにてお寄せください。動画でもご投稿いただけます。(こちらで音声のみを抜き出します)
  • あなたの子どもの頃、一番しあわせだった時の思い出を、メールまたはボイスメールでお寄せください。あまずっぱい初恋の思い出も募集中!


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