第89回目・8月27日「イミテーション」

Hello! NEW 新居浜FM78.0で放送中の「ココロ音ラジオ和音」
この番組は皆さまからお寄せいただいた「子どもの声」と「大人の思い」を「和音」にしてお届けします。
進行・プレゼンター 山本清文 ディレクター・乗松佳洲彦

テーマ「イミテーション

あれは偽物だった?本物だった?皆さんから嘘と誠のエピソードをお寄せいただきました。

セレンさん

高校時代に、日本で流行ったボストンバッグ。マジソンバッグ。
欲しくてたまらなかった。母には、流行り物を何でも欲しがることを叱られた。
その母が「スーパーで安かったからぁ」と、よーく似せて作られたイミテーションバッグを買ってきてくれた。
次の日…学校でよく見かけたバッグだった。

真水の妖精さん

「私たちずっと友だちだからね。」「私たち一生一緒に居ようね。」「僕が君を
守るからね。」「怒らないから正直に話して…」まだまだありますが、子どもの頃、それらが全部イミテーションだと分かっていたら、あれほど悩まずにいられたんじゃないか?と、恨み節を吐きたい時期もありましたが、そんなこんながあっての今、と思えるほど歳を取ってしまいましたねぇ。

あんこさん

お母さんが私を驚かせようとして、ゴムのムカデをカバンに入れたこと、
あったよね。心臓が飛び出るかと思った。
「母さん、私はまだ許してないからね」

姫路のいちごみるくさん

本が大好きで、図書館で暮らしたいと思ってた私。空に太陽が二つ昇ると世界が滅びるというお話を読んだ後、昼間に出ている満月を見て心底怯えたものです。そう、二つ目の太陽が出た!思ったんです。でも、それを見ても誰も何も言わないので「あれは私にしか見えていないのかもしれない…大変だ…」と思いつつも「あの太陽は白いから偽物だ!」と、自分に言い聞かせていました。そのうち、どうやったら世界を救えるのかと思い詰め、非力な自分に絶望して落ち込みもしました。…
まだ、誰にも話したことのない、ファンタジーとリアルの区別がきちんと付いていなかった頃の笑い話です。

笑い孟さん

孫に、「これ、本物のオレンジジュースやぞ」と飲ませたら「ファンタオレンジの方が美味しい!」と言われた。「このカニは本物やからな」と食べさせたら「いつものやつの方が、食べやすい」と言われ「それ、かまぼこやろ?」と言うと「美味しい方がええやん!」
小憎たらしいやっちゃな!と思ったのが今年一番の夏の思い出です。

星の物語さん

私が本物だと信じていたもの。それは、私のお父さんの部屋に貼っていたポスターです。私が赤ちゃんの頃から、今現在まで貼っています。なので、私、中学生の頃にお父さんに思い切って聞いたんです。
「お父さん、このポスターの人って、本当にお父さんなの??」と、
「違うよ。お父さんじゃなくて、長渕剛だよ。」…て。
私は何だかガッカリしました…。今まで見てたこのポスターの人、お父さんじゃなくて、長渕さんなのね…!

隣のきぬちゃんさん

山本さんが、おばあちゃんのおはぎに石入ってたと言ってましたが、うちもそうでした。(笑)実家は農家なのでお野菜とかも虫食いやらトマトもキズものばっかり食べてた気がします。大人になってからスーパーで綺麗な野菜を見るといつもその頃のことを思い出します。でも、味は…というと、あの頃食べてた野菜の方が本物だったなぁ!と今でも思います。ほんとに美味しかった。

身の上陽水さん

高校生の時、家で留守番していると、ある人が訪ねてきました。手におっきな重そうなものを抱えて玄関に入ってくると、「私こういう者です」と名刺を差し出し、そこには「ボーズ営業」と書いてありました。で、持ってきたのは見たこともない大きなラジカセでした。「私どもはこの度とても素晴らしいラジカセを開発しました。ただ、一度体験して貰わないと分かって貰えないので、こうやって一件々々お宅を訪問させて頂いております」何やら怪しさ満点の話です。しかし、当時からオーディオ好きだった私は、とにかく話を聞いてみることにしたのです。すると、その方は一本のカセットテープを取り出して入れ、「まぁ聞いてみてください」とスイッチを押しました。そこからSL列車の音が聞こえてきたのですが、恐ろしく大きな音で歪むこともなくほんとにそこで走っているかのようでした。「これはスゴイ!本物だ!」とドキドキしました。が、価格が20万と聞いて更にドキドキ!欲しい!いや無理だ!いや欲しい!結局、それを手に入れたのはずっと大人になってからのこと。当時は騙されやすい性格だと思いましたが、それは本物でした。

スナフキンさん

大人になってからは、食べるものも、使うものも、特に仕事で使う道具は経済力が許せば「出来るだけ本物を」と思う性質ですが、子どもの頃はどうだったでしょうねぇ。観るもの聞くもの触るもの、全部がもちろん本物な訳で
それこそ、小学生まではウルトラマンは居ると思ってましたし、オカルト映画はマジ怖がってましたし。ただ、中学の時とても厳しくて苦手だった担任の先生が、今思えば真剣に私の将来のこと心配してくれてたんだろうなぁと
思ったりもするのです。

夏色の空さん

子どもの頃見たあの空…とか。駆け回って遊んだあの裏山とか。
今ではもう味わえないあのお店の味…とか。揺るぎない父母の愛情とか。
もう取り戻せない時間や感覚があって、今目の前に広がっている現実は、僕の中では、少しづつだけど「らしいもの」「っぽいもの」に代わってきている気がするのです。便利さや新しさに流されて、何か大切なものをゆっくりと失っているのではないかと…思ってみたりする夏の午後です。^^

《番組にお寄せいただいた感想》
後藤道則さん:まあ、かにかま美味しいよね。でも、(殻が面倒なのを除いて)本物のカニの方がいい。
あんぶん姫さん:母が畑からバケツいっぱいとってきていたのをメロンだと思っていたけどあれはメロンのような味のウリだったんよね。

声の出演

京都産業大学 学生:ひょうどうこうすけさん、ながさわゆずきさん

お届けした曲

番組テーマ曲:カネコアヤノ「布と皮膚」
エンディング曲:ちさ&ぷるんとろん合唱団「オムライスのうた」

・ハンバート・ハンバート「NO」
・Titanic「Nearer my God to thee」
・村上ゆき「ラムのラブソング」
・カネコアヤノ「もしも」
・「ジュリー・ロンドン」クライ・ミー・ア・リヴァー
・長淵剛「巡恋歌」
・森山直太朗「トルコの人形」
・奥田民生「RL」
・奇妙礼太郎「強靭な肉体」
・Coldplay「In My Place」
・斉藤和義「幸福な朝食 退屈な夕食」
・井上陽水「少年時代」
・大橋トリオ「存在」

予告編:テーマ「メモリアル・ソング」

・小田和正「ラブストーリーは突然に」
・チャゲ&飛鳥「SAY YES」
・やくしまるえつこ「メトロポリタン博物館」
・B’z「ultra soul」
・中島みゆき「時代」
・ミスチル「彩」


番組ではココロの声を募集しています
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